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箱根の美術館で夏イベントはじまる

13/07/12

日本を代表する温泉リゾート箱根。年間2千万人の観光客が訪れる国際観光地は滞在客を楽しませる美術館の集積地でもある。箱根の美術館で今週末から夏休みイベントが相次いで始まる。

15世紀から19世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族を熱狂させた優美なヴェネチアン・グラスを多数展示する箱根ガラスの森美術館(仙石原)。11月24日まで開催中の特別企画展「モザイク美の世界」では、ヴェネチアの「モザイク・グラス」と地元の伝統工芸「箱根寄木細工」を約120点展示している。

ガラスと木という異なった素材を使いながらも、幾何学的な模様を制作する工程が極めて類似しているのが興味深い。

7月13日-8月31日(水曜日除く)まで、ヴェネチアで活躍中のガラス楽器の演奏家を招き、クリスタル・トリオ・アンサンブルによる演奏会を行う。グラス・ハープ、ベロフォーン、グラス・パンフルートを使用し、クラシック音楽などを演奏。ガラス楽器の涼しげな音色が箱根の自然に溶け込む。15分程度のミニコンサートを1日5回程度行う。

箱根ガラスの森美術館

涼しげな音色を楽しみたい

ポーラ美術館(仙石原)は19世紀フランス印象派やエコール・ド・パリなどの西洋絵画を中心に日本の洋画、日本画、東洋陶磁、化粧道具といった幅広いコレクションが人気。7月13-11月24日まで東京の国立西洋美術館との共同企画「モネ、風景をみる眼」展を開く。

日本の二大モネ・コレクションを誇る同館と国立西洋美術館。2館のコレクションから、「睡蓮の池」「舟遊び」「バラ色のボート」といったモネの作品を中心にマネ、ピカソなど100点を展示する。

7月20日(14-15時)には国立西洋美術館主任研究員を招いてのスペシャルギャラリートーク(先着30人)を行う。

箱根・彫刻の森美術館は1969年に開館した国内初の野外美術館。約120点の彫刻が常設展示されているほか、遊戯作品「シャボン玉のお城」や「ネットの森」など子供たちに楽しい遊び場、足湯もある。

夏の特別ワークショップ第一弾はビーチサンダル・ペインティング。葉山のげんべいが提供する無地のサンダルに油性マジックでデザインを描き、芸術性あふれるオリジナルビーチサンダルをつくる。7月13-15日に森のアトリエ3階で。参加料は1千円。

8月10-18日は夏の特別ワークショップ第2弾「スケッチ体験」(参加料1千円)。そのほか彫刻のある風景写真コンテストが7月13日-9月30日まで開かれる。8月3日には写真教室もある。

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