冬に熱い商品展開 JR北海道、北海道新幹線開業に向け取り組み
13/07/17
JR北海道はこのほど、大阪市北区のホテルモントレ大阪で今年度秋冬商品の説明会を開いた。大自然と地域を堪能する北海道ならではの鉄道旅行を紹介した。
今回の説明会は2015年度の北海道新幹線の新函館開業まで3年を切ったことを念頭に商品紹介を展開。大量輸送による団体・修学旅行の利用促進、東京―函館間のアクセス時間が70分超も短縮されるなど開業メリットをアピールし、今年から商品造成を始めてほしいと訴えた。
同社の西野亨・鉄道事業本部営業部長は、「4月に観光開発室を創設するなど開業に向けた取り組みを本格稼働させました。新エリア、新商品をつくりあげたい」と意気込みを示した。その上で「今冬は各方面で企画列車を運行することに加え、新しい素材の提供や地域対応など細かい点にも配慮させていただきます」と送客を訴えた。
今年の秋冬も例年同様、期間限定の企画列車と観光周遊バス「ツインクルバス」を組み合わせて冬の自然景観やイベントを楽しむ商品がメーンだが、それぞれの列車・企画をパワーアップ。
道南はクリスマスまでの12月に運行する「SLはこだてクリスマスファンタジー号」と函館、大沼のツインクルバスを接続。函館の食を楽しむ新企画「ツインクルバル」も提案した。道央は特急「冬のヌプリ号」を停車中にイベントや買い物を楽しめるようにするなど満足度向上を図った。
道北の特急「旭山動物園号」は7月、ラッピングや車内サービスを一新してリニューアル。道東は雪の釧路湿原を走る「SL冬の湿原号」や壮大な流氷を眺める「流氷ノロッコ号」、特急「オホーツクの風」といった冬の定番が今冬も登場する。