金沢市 北陸新幹線開業に向け東京で観光PR
13/10/03
金沢市は9月26日、東京・目白のホテル椿山荘に首都圏の旅行業者やメディアを招き「金沢市観光セミナー」を開いた。金沢市では2015年春の北陸新幹線開業に向け、首都圏へのPRを強化。12年に232万人だった首都圏からの入込数を、北陸新幹線が開業する15年には500万人へ倍増させる目標を掲げる。
北陸新幹線が開業すると東京から金沢へは最短で約2時間30分。セミナーでは山野之義・金沢市長が「ちょっと金沢へ」と、約50分にわたり金沢観光の魅力に熱弁をふるった。
まずアピールしたのは歴史都市、創造都市としての金沢の魅力。
「金沢は16世紀後半の加賀藩藩祖の前田利家の時代から430年の間、大きな戦災や大災害にあっていない。だから金沢には古いものが残っています。歴史の幸運が今の金沢をもたらしています」と山野市長。
また、「創造都市としての金沢にも注目してほしい」と話し、金沢アーキテクチャー・ツーリズムを準備していることや、文化財などをライトアップする金沢ナイトミュージアムイベントなどを紹介した。
金沢市には米国旅行雑誌から世界で最も美しい駅14選に選ばれた金沢駅や、建築界のノーベル賞とも称されるプリツカー賞を受賞した金沢21世紀美術館、米国大手ネットサービスサイトから世界で最も美しい公共図書館25選に選出された金沢海みらい図書館などがある。
一方で飛騨高山や世界遺産の五箇山、白川郷とも連携してエリアとしての誘客にも意欲を示した。「金沢だけでは弱い。エリアが連携し旅行会社が売りやすい仕組みづくりを進めています」。
同地域に世界遺産やミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星に指定されている箇所が集積していることから、「北陸飛騨3つ星街道の旅」として売り出そうとしている。