北陸新幹線開業見据え自慢の素材アピール 長野県、大阪で商談会
13/10/30
一般社団法人信州・長野県観光協会はこのほど、2014年度上期の旅行商品造成商談会を大阪市内のホテルで開いた。来年春夏の県内観光情報や15年春に開通予定の北陸新幹線などをアピールした。
商談会でははじめに、JR西日本近畿統括本部の伊東暁さんが北陸新幹線の開業に向けた取り組みについて話した。伊東さんによると、北陸新幹線は1編成12両で普通車10グリーン車1、東北新幹線でも導入した最上級のグランクラス1からなる。東京―金沢間は約2時間半、大阪から長野へは金沢まで在来線を利用し3時間半ほどで行ける。
その中で伊東さんが推すのは「東信」エリア。上田や小諸、軽井沢など知名度はあるものの「関西から馴染みは薄く、新しい観光素材として注目してもらえるのでは」と期待する。「運行時間の短縮だけではインパクトは弱い。地元の素材に磨きをかけ、JRと旅行会社が力を合わせて送客へつなげたい。開業までの1年半の取り組みが大事です」と話した。
観光素材の説明では▽ぴんぴんころりで知られる佐久市の「健康長寿の里で地蔵巡り」▽諏訪温泉で10月―2月下旬に開かれる温泉泊覧会「ズーラ」▽舟下りとラフティングが楽しめる「天竜川下り」▽涼夏が体験できる「御岳ロープウェイ」▽7―8月に白馬村一帯で開かれる「白馬ALPS花三昧」▽日本屈指の充実した施設が自慢の「戸隠キャンプ場」などをアピール。
また15年の善光寺御開帳、デスティネーションキャンペーンなどの予告も行った。
信州・長野県観光協会の小野恵嗣事務局長は「北陸新幹線の開通で関西からの移動の様相が変わってきますし、東京五輪の開催も決まりました。これらを県内の観光産業の発展に結びつけたい」と話していた。