伊豆大島 椿まつり期間中の来島運賃が割引に
伊豆大島(東京都)で1月26日から第59回椿まつりが始まる。昨年10月、台風26号による土石流で大きな被害を受けた伊豆大島。大島町や東京都では椿まつりを観光復興のスタートに位置づけ来島を呼びかけている。
ヤブツバキ300万本が自生する伊豆大島。大島の観光は1月26日の椿まつりで開幕する。今年は観光復興イベントとして、開会式には大島の食材をつかったC級グルメの数々がチャリティ出展し、オープニングを盛り上げる。会場は大島公園内椿プラザで。時間は10時から。
椿まつりは3月23日まで。期間中は椿の女王コンテスト(2月8日)、オペラ「椿姫」コンサート(2月16日)などのほか、園芸種椿の展示や販売、椿の花びら染め体験教室、椿まつり写真コンクールなどが開かれる。
東京都港湾局離島港湾部と同産業労働局観光部では伊豆大島観光の支援策を打ち出している。
離島港湾部では大島観光の主要な足である東海汽船や全日空、新中央航空の利用者を対象にした運賃割引制度を用意した。
いずれも大島発着便が対象で、椿まつり期間中の1月26日-3月23日まで、東海汽船では大人片道1500円をキャッシュバック、全日空と新中央航空は片道2500円(新中央航空は子供2000円)引きの特割運賃を設定している。
例えば東海汽船のジェット船で東京-大島間を利用する場合、通常7660円(1、2月運賃)がインターネット予約割引20%割引(1530円)と1500円のキャッシュバックで片道4630円となり、約3000円の割引になる。ツアーの場合にも往復3000円をキャッシュバックする。
東海汽船では前年同規模の4万人程度の往復利用に期待している。
一方、東京都産業労働局観光部では新聞広告の出稿やポスターの配布で、椿まつり期間中の伊豆大島来島を支援している。
観光部振興課長の山本哲也さんは、「観光地としての大島の魅力は色あせてはいません。これまで通り、多くの人に訪れてほしい」と話している。