懐かしの鉱山町が艶やかに 生野で9日まで「銀谷のひな祭り」/兵庫
14/03/07
兵庫県朝来市生野町で3月6日、桃の節句を彩る「銀谷(かなや)のひな祭り」が始まった。かつて生野銀山で栄えた鉱山町が艶やかな雛人形で彩られ、懐かしい町並み散策と雛めぐりが楽しめる。3月9日まで。
JR生野駅から生野銀山に続く鉱山町が舞台のひな祭り。生野の中心部で町家や洋館が残る口銀谷地域と、鉱山従事者が暮らして賑わった奥銀谷地域の民家や商家約150軒に、古くから伝わるお雛様やかわり雛が展示されている。江戸時代建造の郷宿を改修した観光拠点施設「生野まちづくり工房井筒屋」にも改修時に発見された貴重な雛人形などが飾られており、見応え十分。
祭りの雛飾り公開展示時間は9―16時。期間中は11―16時、生野マインホールからシャトルバスを20分間隔で運行する。
生野の鉱山町の町並みは、現役鉱山都市ながら昨年11月に国の重要文化的景観選定の答申を受けたように、日本の近代化の歴史風土が色濃く残る。口銀谷地域には旧鉱山職員社宅や洋館、寺町通りなど歴史的景観が集中しており、散策に最適なスポットだ。
「井筒屋」内に事務局を置く「口銀谷の町並みをつくる会」の斉藤敬子さんは「地元の人が楽しんで協力してくれている手づくりのお祭りです。鉱山町・生野が持つ独特の雰囲気を感じながら歩いてもらうとうれしいですね」と話している。