開業迫る新幹線と冬の鉄旅をアピール JR北海道が商品説明会
14/07/18
JR北海道はこのほど、大阪市内のホテルで商品説明会を開き、2016年度末に開業を予定する北海道新幹線、冬の北海道を楽しむ鉄道旅行を紹介した。
北海道新幹線は16年3月に新青森―新函館北斗間が開業する。定員731人を乗り換えなしで輸送でき、新函館北斗まで東京から約4時間10分、新大阪から約6時間40分などと所要時間が従来から1時間20分短縮される。団体・修学旅行の利用促進や旅行ルートの拡大など開業メリットが見込まれている。
石見誠嗣・鉄道事業本部副本部長は「駅名や車両デザインが決定し開業へ向け着々と前進しています。開業後の期待は大きい」。その上で今年の秋冬について「現在、安全最優先で信頼回復へグループ挙げて全力を注いでいます。白銀の大自然を楽しめる観光列車、素材をお客様に伝えていただきたい」と訴えた。
冬の観光列車は、札幌―函館間に特急ヌプリ・ワッカが運行し「小樽雪あかりの路」や「さっぽろ雪まつり」へ誘う。函館エリアでは12月に運行するSLはこだてクリスマスファンタジー号と函館、大沼のツインクルバスを接続。夜景やイルミネーションイベントと連動させる。
十勝エリアへは新千歳空港から特急スーパーとかちが走り、スイーツと豚丼の帯広、そばの新得、然別湖を楽しむ。特急旭山動物園号は昨年、ラッピングや車内サービスをリニューアルし、95%の乗客が満足感を示した。道東は釧路湿原を走るSL冬の湿原号、壮大な流氷を眺める流氷ノロッコ号といった冬の定番列車が走る。