北陸新幹線開業で関西からルート多様化 長野県
長野県は大阪で7月15日に商品造成商談会と観光懇談会、16日には学習旅行誘致説明会を開いた。来年3月に開業する北陸新幹線で関西方面からのアクセスが多様化することを中心にアピールした。
15日の商談会ではJR西日本営業本部の水田雅博さんが北陸新幹線について説明。「金沢から長野まで1時間強、大阪から金沢までは特急サンダーバードで2時間半なので4時間を切るぐらいで信州へ行くことができます。行程に広がりを持たせることができ、大阪と長野の2点間を結ぶだけでなく、多様なルートで広域的な取り組みをお願いしたい。我々は万全を期して宣伝プロモーションを行います。皆様は関西と信州の交流を本気で拡大してください」と旅行会社、地元関係者の双方に呼びかけた。
善光寺の御開帳については、善光寺事務局の若麻績英亮さんがツアー時のお得情報を開陳。「4月中旬から25日が比較的スムーズにお参りいただけます。その中でもお朝事が終わった7時30分からがねらい目。ぜひ長野市に泊まってお参りください」。
長野県観光誘客課の戸田智万課長は、木曽が通常通り観光可能なことをアピールし、来年の「真田丸」や諏訪の御柱祭など「大きな行事が目白押しです。山岳観光県信州の魅力をさらに発信します」。
16日の学習旅行説明会では、学習旅行素材をエリアごとに紹介した。
茅野エリアでは人気がある蓼科山登山、国宝の仮面の女神が出土がした土偶・中ツ原遺跡などでの歴史文化体験をアピール。山ノ内エリアでは国天然記念物のゲンジボタルやウインタースポーツの体験、白馬エリアではラフティングやパラグライダーなどのアウトドア体験を地元住民と一緒にすることで「生きる力が養われる」と訴えた。
信州・長野観光協会の塚田英雄専務理事は「全国トップクラスのプログラムを用意し、地域一体となって取り組んでいます」と強調した。