夏の隠岐―大阪ジェット便、搭乗率は前年比増 秋は「隠岐ジオ博」で盛り上げ/島根
夏期需要に対応しようと8月の1カ月間、大阪伊丹からジェット便が就航した島根県隠岐。昨年を上回る搭乗率を記録し、まずまず堅調だった。9月からは全域を舞台に「隠岐ジオ博」が開かれており、秋も盛り上げを図る。
ジェット便は隠岐―大阪伊丹を結ぶ日本航空(JAL)の直行便で毎年夏に限定運航。搭乗率は77.4%で、目標の80%には届かなかったが前年の72.1%は上回った。乗客数は7405人。
隠岐観光協会では「台風の影響があったなかで『よくやった』と思っています」。旅行会社への供給座席量を増やしたことで団体利用が対前年19%増となったことが大きいという。
加えて「来年は新しい隠岐空港が開港してから、そして夏のジェット便が就航して10周年の節目の年を迎えますので必ず搭乗率80%達成します」と意気込む。JALに対して7月中旬からの運航、乗り継ぎが容易になるようダイヤ変更を要望するほか、現地では10周年キャンペーンの取り組みをPRしていくことで目標達成を目指す。
秋は9月13日―11月30日の間に、フジドリームエアラインズ(FDA)が名古屋小牧、長野松本、山形、岩手花巻、静岡、福岡発のチャーター便を26本予定。秋の観光需要を喚起していく。
秋のイベントの目玉は「隠岐ジオ博」。隠岐ジオパークの世界認定1周年を記念したもので9月1日に開幕した。11月30日まで、隠岐ジオパークを体感する企画を隠岐全域で展開する。
島後(隠岐の島町)のジオスポットをめぐる「ジオバス」ツアーや、隠岐の島町や西ノ島町、海士町でのシーカヤック、知夫村の絶壁「赤壁」クルージングといった体験メニューのほか、10月18日には西ノ島町で「ジオ魅力発見!シンポジウム」も開かれる。
また、10月12日には「西ノ島ハーフマラソン」も開催。10キロとハーフの2コースで、現在参加者を募集している。前夜祭では2千円で飲み放題付きバーベキューが楽しめ、ゴール後は隠岐産の岩ガキとイカ焼きの食べ放題でランナーをもてなす。