福島DCで蘇れ東北観光 開催迫り首都圏説明会
15/02/16
福島県やJRグループが展開する「ふくしまDC(デスティネーション・キャンペーン)」の首都圏旅行会社説明会が昨年末、東京都内のホテルで開かれ、大手旅行会社を中心に80人が出席した。
福島県観光交流局観光交流課の島田淳課長は「DC本番まで6カ月となりましたが、伝えたいことをまだ十分に伝えきれていません。DC特別企画にフォーカスして、素材や見どころを紹介したい。ぜひ商品造成につなげてほしい」。
JR東日本鉄道事業本部の高橋敦司営業部次長も「大震災直後の青森DC(2011年4―6月)から始まった東北DCのアンカーが福島DCです。福島DCで被災地が負っている風評と風化という2つの風を吹き払いたい。福島DCの成功で東北観光がよみがえると信じています」と話し、旅行商品化と店舗でのプロモーション展開を要請した。
ふくしまDCは今年4―6月に食と温泉と花を主要テーマに開催する。DCに向け、福島県では約3千の観光素材を旅行会社に提案。この日は目玉企画として16のプランを紹介した。福島市内の花の名所、花見山では来場者に農家が生産した花枝をプレゼントするほか、福島市内にある国重文の旧広瀬座では6月21日に桧枝岐歌舞伎を上演する。
県では、DCに合わせ旅行会社への支援策を多数設定している。「ふくしま復興ツーリズム」のあっ旋や、旅行パンフレットの作成や貸切バスを利用する受注型企画旅行への助成金制度を用意。申し込みを受け付けている。