魅力ぎっしり新潟 県観光協会、大阪で列車や食をPR
15/10/02
北陸新幹線の開業で関西から近く便利になった「うまさぎっしり新潟」の観光商談会がこのほど、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で開かれた。旅行会社や運輸機関約70人が出席した。
主催した新潟県観光協会の高橋正会長は「3月14日に北陸新幹線が開業し多くの人に佐渡、新潟に来ていただいた。上越新幹線と合わせ2つの新幹線が交差することを生かしていきたい」。
北陸新幹線の開業で関西圏からの所要時間は4時間を切った。直江津―佐渡・小木航路の乗客は大きく増え、高田城百万人観桜会は過去最大の入込数を記録するなど開業効果が表れた。全県規模へ波及させるためJR東日本では観光列車を使った周遊モデルコースを提案。新潟のキラーコンテンツ・日本酒をテーマにした越乃Shu*Kura(上越妙高駅―十日町駅)、ローカル線の旅情を車内で演出するおいこっと(十日町駅―長野駅)の利用を勧めた。
観光列車は、えちごトキめき鉄道が来春、糸魚川駅―妙高高原駅間に「えちごトキめきリゾート雪月花」の運行を始める。日本海や妙高山の景観、車内での旬の料理を売りにする。
北陸新幹線の開業に合わせるかたちで今春、新造船「あかね」が直江津―小木航路に就航した佐渡。現在、佐渡金銀山の世界遺産登録に向けた取り組みが活発化。県旅館ホテル組合青年部が「農地こそが観光素材」として全県で取り組む「にいがた朝ごはんプロジェクト」に関しても、佐渡では生産者や調理人が一体となって推進。市場価値の低いワラサを使ったメニューを開発し「すでに160羽が放鳥されているトキの暮らす減農薬の水田でとれたお米にぴったり。島民全員でおもてなしできる朝ごはんをぜひ」と、青年部佐渡地区部長の佐藤達也さんはアピールしていた。