「高知家の食卓」味わって 12―1月に東京でフェア
高知県は12月1日―2016年1月25日まで、東京・表参道のフェスタ表参道5階レストランでフードイベント「高知家フェア『さわち部ランチおきゃく』と『金色(きんしょく)の土佐茶鍋』」を開催し、県産品の食材と高知の食事文化をアピールする。11月9日には、メディアなどを対象に同所で試食会が行われた。
じゃらんの旅行者調査で、高知県は「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」全国1位を、2010年から15年までの6年間に5回記録している。
こうしたことを受け、高知県では高知の食を「高知家の食卓」としてアピールを強化、「県民総選挙」と称して県民にお気に入りのレストランや食堂を推薦してもらい、人気店をウェブやパンフレットで紹介するなど食による観光客誘致を進めている。
とはいっても高知の食と言えば、まず思い浮かぶのがカツオやユズ。この機会にもっと県産品の魅力を知ってもらおうと、高知県では今年7月からカツオやユズに続く県産品として9品目のPRを開始した。清流仁淀川や四万十川流域で生産される土佐茶、生産量日本一のニラと宗田節、全国シェアの9割を占める柑橘類「土佐文旦」とフルーツトマト、土佐はちきん地鶏とブランド養殖魚のマダイ、そして日本三大和紙生産地の土佐和紙と高知が発祥の海洋深層水の9品目。
12月から始まる高知家フェアでは、これらを使った皿鉢料理「さわち部ランチおきゃく」と「金色の土佐茶鍋」を提供する。
大皿に盛られた料理をみんなで食べるのが高知の食文化の1つ皿鉢料理。大皿に盛られるのは土佐はちきん地鶏のニラ包み焼き、マダイと土佐文旦のこけら寿司風などが3―4人前。料理名にある「おきゃく」とは宴会のこと。試食会では初対面のメディア関係者が同じ大皿をつつき、会話も始まる。一口サイズのフルーツトマトの甘酢漬けがおいしいと好評だった。
土佐茶鍋は水出し土佐茶に宗田節の出汁がきいたスープが下地。はじめは豚シャブで食べ、最後は鍋にご飯とマダイを投入しお茶漬けで食べる。水出しの土佐茶はきれいな金色が特徴。飲み物用はワイングラスで提供したことで、金色がより映えていた。