「ふろっ酒」や「現美新幹線」 新潟県、大阪で最新観光情報を紹介
新潟県観光協会(高橋正会長)と新潟県は2月16日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で「うまさぎっしり新潟」観光商談会を開いた。県旅館ホテル組合青年部が始める企画「ふろっ酒」や、JR東日本が上越新幹線に投入する「現美新幹線」などの最新トピックを京阪神の旅行会社に紹介した。
これまで「朝ごはん」「地酒の宿」「旅館スイーツめぐり」などユニークな企画を展開してきた県旅館ホテル組合が第4の矢を放った。
「ふろっ酒」は、全国一の90の蔵元があり、全国3位の150温泉地を抱える新潟ならではの「とんがった企画」(白崎純也・青年部長)。県内酒蔵が開発した酒風呂専用の日本酒を浴槽に入れ、酒粕を温泉で溶かす「酒粕パック」をセットした。日本酒や酒粕には美肌効果や美白効果、保湿、抗酸化作用などがあることから、女性をターゲットとした企画として2月26日から10温泉地18軒の旅館で提供する。毎月26日を「ふろっ酒」の日とし、1日限定で参画旅館も増やしていく。青年部では「新潟の地酒は飲んでよし、浴びてもよしです」とアピール。
JR東日本は、今春登場の「旅するアートカフェ新幹線『GENBI(現美)SHINKANSEN』」や新潟県内を走る越乃Shu*Kuraなど観光列車を紹介。京阪神発着のモデルコースを示し「のってたのしい列車」による観光週の旅を提案した。
懇親会であいさつした寺田吉道副知事は、NHKで放送中のドラマ「あさが来た」で、女子大学設立に主人公と奔走する成澤泉が新潟女学校の初代校長だったと紹介。「新潟と大阪との深いつながりを感じます」。
2015年の県内宿泊者数は、北陸新幹線開業の影響もあって前年比2割増と好調だった。旅館ホテル組合の野澤幸司理事長は「大阪からの送客が着実に増えている。引き続きお願いしたい」。
JR西日本の室博副本部長は、北陸新幹線の乗客数が目標の300%という高みで推移しているとし「北陸新幹線を使って関西から多くの観光客をお送りしたい」。