蒲郡の食文化味わって 東京で10年ぶりに観光説明会/愛知
蒲郡市観光協会はこのほど、東京・池尻大橋の人気フレンチレストラン「オギノ」で観光説明会を開いた。主に中京圏、関西圏を集客マーケットとする蒲郡市が東京で観光説明会を実施するのは10年ぶり。市や観光協会、旅館ホテルや観光施設などから24人が参加し、東京の旅行会社やメディア関係者にエリアの魅力や楽しみ方を紹介しながら、送客と情報発信を呼びかけた。
説明の後にはオギノのオーナーシェフで、蒲郡市出身の荻野信也さんが蒲郡周辺の食材でこしらえたフレンチがふるまわれた。
小規模な特色あるレストランを会場に、観光と地元の食を同時にアピールする観光説明会が増えている。同協会の杉山和弘会長(三谷温泉・ホテル明山荘)は「当市の三河地区は愛知県内有数の温泉地。温泉で癒し、三河の食文化を堪能してほしい」と蒲郡の魅力をアピール。「説明会のあとには、蒲郡の食の一端をフレンチで体験してほしい」と話し、旅行者にも蒲郡の食を売り込んでほしいと要請した。
同協会の鈴木和範常務理事はまず「東京から新幹線で約2時間の距離」と近さを強調し、春から秋に蒲郡で行われるイベント情報について説明した。また、食に関しては特産のアカザエビを紹介。「養殖ができない天然のみの深海のエビ。イセエビより柔らかく甘味が強い。市内の旅館ホテルやレストランではメーン食材にアカザエビを使った料理をプリンセス御膳として提供しています」と勧めた。
蒲郡市にある三谷温泉、蒲郡温泉、形原温泉、西浦温泉の4つの温泉地で構成する「がまごおり温泉郷」からは、各旅館ホテルの代表者に加え女将の会「こはぜの会」から7人が参加。こはぜの会の渡邉栄子会長(葵・ホテルたつき)は、女将スイーツカフェや大正琴の演奏イベントで来訪者をもてなしている様子を紹介しながら「2月13日に延伸開通する新東名高速道路を使って、1泊2日の行程で蒲郡を訪ねてみてください」と集客を呼びかけていた。