堺観光ツアーアワード発表 中京圏旅行会社が賞総なめ/大阪
大阪府堺市に送客の多かった旅行会社を表彰する「2015堺観光ツアーアワード」の授与式が3月17日、さかい利晶の杜で行われた。最優秀賞を意味するゴールドアワードには、名古屋市中川区のツーリストトップワールドが選ばれた。
堺観光ツアーアワードは、堺観光コンベンション協会の主催。2005年に同協会が周遊バス助成制度を設けて以降、バスツアー誘致に積極的に取り組んできた。昨年、制度開始から10年を迎えたことから、1年間にわたって送客人数、ツアー件数の多かった旅行会社に感謝の意を示そうとツアーアワードを始めた。
ゴールドアワードに輝いたツーリストトップワールドは15年1―12月に1800人以上を堺市に送り込んだ。シルバーアワードは名古屋市中区のアイ・ツーリスト、ゴールドアワードは愛知県豊橋市の豊鉄観光サービスで、いずれも中京圏の旅行会社が受賞した。3社には堺市内の宿泊券や特産品が副賞として贈られた。
受賞者を代表してあいさつしたツーリストトップワールドの鳥居大二営業部長は「堺は有名ですが、中京からは行ったことがない人が多い。一度は行っておこうという数字が重なり増えた。受賞者はみな中京圏で、これからも切磋琢磨していきたい。愛知から堺、堺から愛知へと交流がさらに増えれば」と話した。
同協会の柴藤貞一専務理事は「昨年3月にオープンした、この利晶の杜は今年1月には40万人を突破し、50万人も目前です。仁徳天皇陵を中心とした百舌鳥・古市古墳群を世界遺産に登録する動きも盛んです。今後とも堺に来てもらい良さを知ってもらえれば」。
堺市観光企画課の小川学課長補佐は「土産店なども含め堺の魅力づくりを進めています。満足してもらえるよう取り組んでいきます」。同協会の草野宏基事務局長は「粗削りですが、旅行会社の皆さんに喜んでもらえる材料があります。コンテンツをブラッシュアップし、おもてなしの精神で迎えたい」。各氏とも堺の魅力を訴え、15年度に達成が見込まれる団体旅行1千件4万人のさらなる上積みと、観光ビジター数の目標数値1千万人突破への協力を呼びかけた。