島根県の本物「たたら」 映画出演EXILEも県観光PRで協力
今年もEXILE、今年はTATARA。島根県はこのほど、東京・日本橋のビジョンセンター東京で首都圏のメディアを対象にした観光説明会を開いた。
今年で2年目となる「ご縁の国しまね」観光プロモーション。昨年に引き続きEXILEのメンバー3人がメーンキャラクターを務める。「島根には本物がある。」とキャッチフレーズの書かれたポスターで、3人が鋭い眼光でこちらを見据える。今年のポスターでは来年公開予定の映画「たたら侍」のイメージも重ね、3人は武士のいでたち。普段着の彼らが出雲、隠岐、石見を旅する映像は島根県のウェブサイトで公開されている。
説明会の冒頭で島根県商工労働部の伊藤宏次長も「今年度、『出雲國(いずものくに)たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~』が文化庁から日本遺産に認定されました。良質な砂鉄が獲れ、採取の跡地は棚田になりました。来春には映画も公開されます」とたたらの里、島根を売り込んだ。たたらは日本古来の製鉄法で、砂鉄を原料に木炭の燃焼熱で鉄を作る。県内では今でも、世界で唯一、たたら製鉄の操業が続けられている。
映画「たたら侍」のオープンセットを活用した、期間限定のテーマパーク「出雲たたら村」が7月15日に雲南市にオープンした。10月2日まで営業する。村内には映画村や「居酒屋えぐざいる」があり、侍アクションショーが毎日複数回上演されている。
入場料は、映画「たたら侍」の全国共通前売り鑑賞券付きが大人3500円、小中高校生2500円。普通入場券は大人3千円、小中高校生2千円。
島根の観光案内は通常、出雲、石見、隠岐の3つのエリアに分けて行われる。出雲たたら村のある雲南市はこのうちの出雲エリアに入る。
3エリアの紹介では、石見のプレゼンに「行ってみたい感」をそそられた。タイトルは「石見でするべき5つのこと」。独特な「石州瓦」の赤屋根の集落と奥に続く海岸(江津市・波子海岸)の景観はぜひ、見てみたいと思った。
津和野では現存する150年前の百景図に描かれた町並みや石垣、祭りの今昔を訪ねる6つのまち歩きコースができている。コースの1つ、幼少期を津和野で過ごした森鴎外の通学路コースを歩きたい。
浴場に温泉の析出物がさび色に重なる湯抱温泉(美郷町)のカラー写真。この温泉に入ってみたい。
そして石見神楽。ホールで神社で間近に舞われる迫力ある神楽。その場所に身を置きたいと思った。