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杏や姨捨夜景-信州千曲の魅力 東京で食や体験アピール

16/08/10

長野県千曲市はこのほど、東京の銀座NAGANOにメディア関係者を招き、姨捨の棚田で生産される棚田米や棚田米を使った地酒、特産品の杏やアユを使った郷土料理をふるまいながら、食文化や新たな体験プランの紹介を前面に千曲観光の魅力をアピールした。

会は昨年同様に主催者からの「生食の杏を食べてみてください」から始まった。テーブルの皿に置かれた生食用の杏に噛り付く。色や形、食感も適度な酸味もいい。

千曲市は日本一の杏の里とも呼ばれ、4月上旬から「ひと目10万本」と言われる密集した杏の木の花見が楽しめる。7月初旬の1週間ほどは杏狩りの季節。果物狩りとして杏狩りができるのは日本では千曲市だけ。杏の加工品は30種類以上に及ぶそうだ。

戸倉上山田温泉旅館組合連合会の若林正樹会長(上山田ホテル)は大河ドラマ「真田丸」効果について話した。「当地は真田ゆかりの上田と松代の中間に位置し、どちらへも15キロほど。おかげさまで今年は多くのゲストをいただいています」。ドラマ後半の盛り上がりにも期待した。

同連合会の高野和也専務理事(ホテル亀屋本店)は、日本三大車窓とされるJR姨捨駅のリニューアルについて紹介した。「JR東日本の豪華寝台列車、四季島の運行に合わせ、姨捨駅の棚田側のホームに夜景を楽しめるバーデッキが新設されます。地酒や信州産ワインが出されると聞いています」。棚田越しに善光寺平を望む姨捨の夜景が、もう一段有名になりそうだ。

同じくタイラー・リンチさん(亀清旅館)は、ガイド付き自転車ツアーとまち歩きツアーができたことを報告した。外国人旅行者にも大いに宣伝する。「サイクリングは8キロ、2時間のツアーです。農家にも立ち寄ります。特に外国人旅行者にはリンゴの生産法や田植えの仕方の日本との違いなどを聞いて楽しんでもらいたい。そしてツアーの締めは戸倉上山田温泉の足湯とソフトクリームです」。旅館数20数軒、飲食店は180軒を数える戸倉上山田温泉。まち歩きガイドツアーも楽しそうだ。

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