甲府開府500年や信玄公祭り 山梨県、東京と大阪で観光説明会
山梨県は2月14日、東京・六本木ヒルズハリウッドホールで旅行会社やメディアを対象に観光説明会と商談会を開いた。全体説明会では、甲府開府500年や信玄公祭りが紹介された。
甲府市は2019年に開府500周年を迎える。武田信玄の父、信虎が現在の武田神社に館を構えたのが1519年。併せて21年には信玄生誕500年の節目もあり、着地型ツアーの開発やツイッターによる観光情報の発信、500年をキーワードにプロモーションを展開していく。
46回目となる今年の信玄公祭りは4月7―9日に開催される。メーンイベントの武者行列は8日に甲府駅前の平和通りや舞鶴城公園などを会場に行われ、信玄公役には三遊亭小遊三さん、山本勘助役には林家三平さんが扮する。林家木久扇さんもゲストで参加する。
山梨県観光部の樋川昇次長は「19年は甲府開府500年、中部横断道の全通、21年は信玄公生誕500年と当地に総本山のある日蓮生誕800年と話題が続きます」と話し、旅行商品の造成とメディアによる情報発信を呼びかけた。
また、やまなし観光推進機構の井澤啓理事長は「富士山人気の後押しで、外国人旅行者の来県は増えていますが、観光客全体の7―8割は首都圏からです。当機構は4月からDMOとなります。ワンストップ態勢でサービスの向上に取り組みます」などと話した。
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2月8日には大阪市内でも説明会と商談会を開いた。昨年11月、都留市のリニア見学館近くに「道の駅つる」がオープンし、リニアモーターカー実験線の見学と食事の組み合わせが可能になったことや、石和温泉で芸妓がコンシェルジュを務めるワインをテーマにしたまち歩きなどを紹介。
樋川次長は「この先10年は山梨県に注目ください。特に19年の中部横断道開通で関西からのアクセスが飛躍的に良くなります」とアピールした。