上高地で開山祭 山岳観光シーズンが開幕/長野
17/05/10
長野県松本市の上高地で4月27日、山岳観光シーズンの幕開けを告げる開山祭が開かれた。3500人が訪れ、河童橋たもとで行われた開山式では、アルプホルンの演奏を楽しんだり、神事を見守り山の安全を祈願した。毎年恒例の行事で今回が49回目。
式典には、今年が旧安曇村(松本市)との姉妹村提携45周年となるスイス・グリンデルワルド村から村長をはじめ26人も出席。台湾やヨーロッパからの旅行者も目立つなか、上高地観光旅館組合の奥原宰組合長は日本語と英語で「心を合わせて開山をお祝いしたい」などとあいさつした。
例年に比べ残雪が多い上高地。穂高連峰だけでなく、前日の降雪で標高2500メートル以上の樹林も雪を被り、夕方以降は気温も5度以下まで下がった。
台湾から奥さんと赤ちゃんの3人で訪れたルーさんは「前日は天候が悪く、予定していた立山の雪の大谷ウォークに参加できませんでした。上高地で素晴らしい景色を眺めることができて嬉しいです」と話していた。