「わすれがたき山陰」 DC全国販促会議、来夏の送客アピール/鳥取・島根
2018年に開催する「山陰デスティネーションキャンペーン(山陰DC)」の全国宣伝販売促進会議が8月23日、鳥取県米子市の米子コンベンションセンターで開かれた。JRグループ6社や鳥取、島根両県、旅行会社などの関係者約700人が参加した。
山陰DCは「Nostalgic San,in わすれがたき山陰」をキャッチフレーズに7月1日―9月30日の92日間にわたって鳥取、島根両県で展開。会議では両県の観光素材を紹介するとともに、期間中のイベントなどを台湾や香港などを含め全国から集まった旅行会社にPRし山陰への送客や商品造成を促した。
会議の冒頭あいさつした山陰DC協議会の会長を務める鳥取県の平井伸治知事は「山陰は歴史、伝統、そして人間の魅力が玉手箱のように詰まっています」。副会長の島根県の溝口善兵衛知事は「大都市にはない、日本の原風景を見たり感じたりできます」とアピール。
JR西日本の来島達夫社長は、山陰を走る豪華列車「瑞風」の乗客が「沿線で温かく迎えていただいた『おもてなし』が心に残ったと言っていただいています。ノスタルジックな山陰の魅力をさらに磨きをかけて売り出したい」と強調した。
山陰DCでは、鳥取県が来年開山1300年を迎える大山、島根県では松平不昧公200年祭を迎える松江の城下町を中心に特別イベントを展開する。
また「おもむき」や「うつろい」「ときめき」など7つのテーマごとに、着地型の特別企画やイベントが行われる。この日は、まつえ若武者隊のメンバーらがご当地ムードを盛り上げるプレゼンを行っていた。
さらに会場では両県の市町村がブースを出展し観光情報PRや特産品の試食などを旅行会社に呼びかけていた。
中国地方でのDCは昨年春が岡山県、今年秋が山口県で展開し3年連続になる。JR西日本ではこの機に広域周遊ルートの整備を進めていく考えだ。山陰DCでは来年7月から、新観光列車「あめつち」を鳥取―出雲市間に走らせるほか、境港線の「鬼太郎列車」もリニューアルし貸切運行にも対応する。旅行商品向けの着地フリーきっぷなども充実させ、山陰方面への人の流れを加速化させる。
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