好調広島観光、「食」で加速へ 大阪で観光説明会開く
広島県観光連盟は9月29日、大阪市淀川区の大阪ガーデンパレスで2017年度観光情報説明会を開いた。旅行会社やマスコミ、地元関係者を含めて120人が参加した。5年連続で過去最高を記録している観光客数をさらに上積みするため牡蠣やレモン、広島和牛など食をテーマにした観光プロモーションに取り組むことを発表した。
同連盟の梅木敏明専務理事があいさつし「今年半年の観光客数は200万人近く増えており、国内の宿泊客数も堅調。来年は世界遺産・厳島神社を造った平清盛の生誕900年を迎え、4年に一度のしまなみ海道での国際サイクリング大会の開催年でもある。まだまだ発展途上だが着地型旅行商品開発、素材発掘に努めており期待してほしい」と話した。
広島県の総観光客数は5年連続で過去最高を更新し、16年は6777万人。来訪者の目的が「食」への興味が高いことから10月以降、牡蠣に焦点を当てたプロモーションを展開、入込客数だけではなく観光消費額の単価上昇を目指す。
着地型観光素材については、夜や朝に実施するプログラムを充実させ宿泊を伴う素材の開発などに注力する。エスコート型や団体向けの企画として、春の桜などにお勧めの「広島城和船遊覧」、廿日市市の「もみじ饅頭手焼き体験」、旅行会社向け手数料も設定している「呉海自カレー食べくらべクーポン」、7つの蔵元をめぐる東広島市の「西条酒蔵通り」、島内に700羽以上が生息し外国人に人気の「ウサギの楽園・大久野島」などを紹介した。
グループ・団体受け入れ可能な昼食施設、助成事業などについても説明。助成事業は視察、社員研修を対象に助成を行うほか、中山間地域にある観光施設2カ所以上をめぐることを条件にした観光バスツアー商品に対する助成、個人型の旅行商品パンフレットの作成支援も行う。
説明会後の商談会では、三原市の「スイーツ食べ歩きクーポン」、高速船とサイクリングをセットした「島なみホッピングパス」、鞆の浦の「ウェルカム琴」、庄原市の「さとやまオープンガーデン」、ワイナリーや美術館など観光施設が集積している三次市の「酒屋エリア」、毛利元就ゆかりの安芸高田市の「郡山城跡」などについて担当者が旅行会社に売り込んでいた。
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