DCの勢い持続 四国ツー創造機構、大阪で商談会開き“旬”の観光PR
四国ツーリズム創造機構は10月11日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で観光商談会を開いた。会場には四国4県の旅館ホテル、観光施設など70施設86人の関係者が集まり、招待した関西の旅行会社27社104人に向け情報を発信した。
観光情報プレゼンテーションであいさつした同機構事業推進本部の山本和弘本部長代理は、4―6月の四国デスティネーションキャンペーン(四国DC)において観光庁の宿泊統計で前年比105.8%と好調だったことを紹介し「今後も四国の素材を発掘し磨き上げていきます。ご期待ください」と話した。
また同機構の別所智之グループリーダーは、14年ぶりの四国DCの結果について「関西圏からDC商品として13商品造成いただき3025人泊の利用がありました。2018年度もDCで設定した観光素材をできるだけ継続できるように、また新規設定もできるように取り組んでいきます」とし、来年度上期に四国への誘客キャンペーンを検討していることを明らかにした。
続いて各県担当者が最新情報を伝えた。徳島県は、18年11月2―4日に開催する「全国阿波踊りコンテスト」で旅行会社向けの座席を用意とPR。香川県は、最近注目されている「オリーブはまち」や「オリーブ牛」を用いた料理店を讃岐ダイニングとして認定しており、「団体可能なところもありますぜひご活用を」と呼びかけた。
愛媛県は、約20人のアーティスト作品が道後の街を彩る「道後オンセナート2018」や道後温泉第3の外湯としてオープンした「飛鳥乃温泉」、内子や大洲のまち歩きなどをアピール。高知県は「志国高知幕末維新博」が好調ですでに100万人以上が来場していること、18年4月21日にオープンする「坂本龍馬記念館」の新館などを紹介した。
JR四国営業部誘客戦略室の村井妙さんは四国を走る観光列車を紹介、利用を呼びかけた。土讃線・高知―窪川間を走る新トロッコ列車「志国高知幕末維新号」は9月23日にデビュー。徳島線(徳島―阿波池田など)には「ゆうゆうアンパンマンカー」がリニューアルし10月14日から運転を始めた。土讃線の「四国まんなか千年ものがたり」や予讃線「伊予灘ものがたり」には定期運転日以外の貸切運転を行っていると話した。
さらに、本州四国連絡高速道路の利用促進・お客様サービス部の遠藤淳宏部長は「大鳴門橋が開通する以前は本州と四国を行き来する人は年間約2900万人でした。瀬戸大橋やしまなみ海道の開通で年々伸び続け、昨年は約6千万人とおよそ2倍になり、その半数近くが観光利用です。当社でも四国観光の活性化に力を入れ、瀬戸大橋の一部では登頂体験『スカイツアー』を春秋計8回実施し年間1200人が参加しています」と伝えた。
レセプションで、同機構の松田清宏会長は四国DCへの集客と成功のお礼を述べ「四国の伏流水は素晴らしく、食べ物や飲み物も美味しいです」と話し、この日に提供する酒、郷土料理、旬の食材を紹介した。
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