ピーチ釧路就航で道東観光に追い風 北海道観光振興機構、関西メディアに魅力訴求
公益社団法人北海道観光振興機構がこのほど、関西圏のメディア関係者を集めて「メディアミーティングin大阪」を開いた。道東エリアの地域情報、取材助成などメディア向けの支援制度を説明した。
同機構が関西でメディアミーティングを行うのは初めて。これまで首都圏では定期的に開催していたが、今年は北海道命名150年や、8月にはピーチ・アビエーションの関西―釧路線が開設されることなどから「旅行会社のほかにも情報発信の手段を持ちたい」(国内広報プロモーショングループ担当部長・橋屋哲さん)というねらい。特に、ピーチの就航に関しては団体偏重傾向にある北海道・道東エリアの観光形態に風穴を開けるものと期待している。
そのため、ひがし北海道観光事業開発協議会では、釧路空港などを起点としたエリアを結ぶ2次交通ネットワークを充実させ、フォトジェニックスポットなど女性をメーンターゲットに据えた地域資源のブラッシュアップに取り組んでいる。
ミーティングでは、釧路市が厚岸町のカキや高品質な回転寿司などご当地グルメを紹介、網走市はアイドルグループ嵐が出演したテレビCMのロケ地になり若い女性の人気を集める能取岬をアピールした。帯広市は畑の真ん中で食べるランチ「パンデキュー」や世界唯一のばんえい競馬、富良野市はサイクリング先進国のイタリアやフランスに匹敵するサイクリングコース、近く市内に6ホテルが開業することなどを訴えた。
北海道150年記念事業は7月14日―8月26日の期間を「北海道150年ウイーク」とし、歴史文化や食をテーマにしたイベントの開催が予定されている。
ひがし北海道観光事業開発協議会の野竹鉄蔵さんは「ピーチの就航により、思い立ったらひがし北海道が実現する。季節の移ろいが激しく自然が美しいひがし北海道の魅力をメディアに訴求し、関西の個人旅行を喚起したい」と話していた。
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