高知幕末維新博「第二幕」が開幕 「平成の薩長土肥連合」が協力誓う
高知県では、大政奉還と明治維新から150年を迎えるのに合わせて、2017年から「志国高知 幕末維新博」を開催。4月21日には第二幕が開幕した。
第二幕開幕セレモニーには「平成の薩長土肥連合」をうたう、4県の知事が集結。同博のメーン会場で、この日グランドオープンした県立坂本龍馬記念館の特別ステージに、鹿児島県(薩摩)の三反園訓知事、山口県(長州)の村岡嗣政知事、佐賀県(肥前)の山口祥義知事の3知事を高知県(土佐)の尾﨑正直知事が出迎えた。
尾﨑知事は「昨年3月から今年4月まで開催した幕末維新博の第一幕は期間中、高知県への総来場客数は440万人を突破し、過去最高となった」と報告。第二幕では高知県内全域の25カ所の会場で様々なイベントや企画展を19年1月末まで行うことを紹介し、そのなかでも新館が建ち、総面積が2倍になった坂本龍馬記念館は最大の見どころになることをアピール。「坂本龍馬らの先人が切り開いた国づくりをあらためて振り返り、地域の活性化につなげたい」と話した。
続いてタレントの島崎和歌子さん、ビビる大木さん、歌手の三山ひろしさんと高知県出身の3人が特別ゲストして登壇、開幕宣言として祝砲が打ち上げられた。
このあと、幕末時に犬猿の仲だった薩摩藩と長州藩を坂本龍馬が縁結びしたことにちなんで建てられた“シェイクハンド龍馬像”の前で4県が力を合わせることを誓い合った。
4県知事は引き続いて第二幕開幕記念として、この日から運航を始めた「咸臨丸でゆく、龍馬クルーズ」に乗船。三山ひろしさんの歌や海から見る桂浜、坂本龍馬像を楽しんだ。
今回グランドオープンした坂本龍馬記念館は新たに新館が建てられた。龍馬が亡くなる5日前に書いたとされる手紙や愛刀の陸奥守吉行、寺田屋で襲撃された際に用いたピストルなどが展示され、龍馬の誕生から脱藩、勝海舟との出会い、薩長同盟、大政奉還までを貴重な実物資料を時系列に紹介している。ジョン万次郎の展示室も併設された。真新しい新館を尾﨑知事と島崎和歌子さん、三山ひろしさんが視察に訪れた。
本館は龍馬の偉業や人柄を実感できる展示を行い、大人から子どもまで楽しめる体験施設になっている。
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