天災に負けず魅力前面に誘客 鳥取県、大阪で観光説明会
鳥取県は8月30日、2018年度秋期観光情報説明会を大阪市内で開いた。旅行会社20社・約40人に東部、中部、西部の最新トピックスを紹介した。
はじめに主催者の公益社団法人鳥取県観光連盟の岡山佳文専務理事があいさつし「豪雨、台風、酷暑が影響している。旅行会社向けの支援メニューをかさ上げし、ふっこう周遊割も形が明らかになった。県内観光振興に力を貸してほしい」と呼びかけた。
東部地区のプレゼンテーションでは、岩美町の山陰海岸ジオパークエリアに今年4月から登場した1人乗りEV「ジオコモス」を紹介。車幅が120センチとコンパクトで狭い道もスムーズに移動できる。浦富海岸をめぐるコースや、鳥取砂丘のらっきょう畑を走るコースなどを設定。4カ国語の音声ガイドも備える。10台を用意し、レンタル料は1時間1千円から。山陰海岸松島遊覧船との共通券もある。
中部地区では、鳥取二十世紀梨記念館と青山剛昌ふるさと館、中国庭園燕趙園、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムの4館に2Day周遊パスポートが来年4月に登場する。旅行会社向けの設定で倉吉駅や三朝温泉などの旅館ホテルで引き換えられるようにする予定で、4館合計2500円の入館料が1500円になる。
西部地区では今年7月14日にリニューアルした境港市の水木しげるロードを紹介。歩道を拡幅したほか、大小177体の妖怪のブロンズ像を再配置し演出照明によって夜間も楽しめるようにした。境港市では、漁港見学ツアーも連日開催しており滞在時間の延長を見込んでいる。
そのほか、毎年実施しているウェルカニキャンペーンが今年も9月からスタートし、期間中の県内宿泊者を対象に毎月100人に松葉ガニをプレゼント。鳥取県が新たなブランドとして売り込む「星取県」で、三朝温泉にプラネタリウムが導入されることや鳥取砂丘での星空ヨガが好評を得ていることが紹介された。JR山陰線や若桜鉄道などの観光列車を前面にした「鳥鐵」のPRも行った。
ふっこう周遊割以外での支援制度として「ぐるっと山陰」バス旅行支援で、バス1台当たり宿泊が6万円。日帰りが3万円に増額されたことも紹介。「20人以上の団体バスツアーでぜひ利用してほしい」と担当者。
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