下呂温泉、秋の恒例行事を開催 湯の恵みと飛騨牛へ感謝
岐阜県・下呂温泉で毎年10月8日に行われる出羽三山神社の分霊を祀った「下呂温泉神社」の例祭が今年も盛大に開かれた。湯の恵みに感謝する例祭は今年、神社建立から30周年を迎え、出羽三山神社から宮野直生宮司を迎えて厳粛に執り行われた。
当日は神事に加え山伏や手古舞い、白鷺の舞いなど総勢80人の参進行列のあと、宿泊券の当たる「せんごまき」も実施され、観光客は競って紅白だんごや菓子を取り合った。
例祭は同温泉の秋の恒例行事の1つで、例年各地の伝統芸能を披露。今回は花笠踊り発祥の地である山形県尾花沢市から「尾花沢花笠踊りお披露目隊」を招いた。お披露目隊の一行はJR下呂駅前と下呂温泉神社前で花笠踊りを披露し、例祭を盛り上げた。
直会(なおらい)の席上、氏子総代の瀧多賀男さん(下呂温泉旅館組合理事長)は「神社建立から30周年を迎えることができたのは、今日お集まりの皆さまのおかげ。今年は台風や大雨で大変な被害が出たが、これまでの下呂が復興してきた歴史と同様、みんなで力を合せて復興に取り組んだ。これからも外国人に楽しんでいただける温泉地づくりにみんなで取り組みたい」と話した。
また下呂温泉のもう1つの秋の恒例イベントである「謝肉祭2018秋—飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア」は10月21日、同温泉の飛騨川河川敷で開かれた。今年で13回目の開催。
雲ひとつない快晴のなかフェアの目玉である飛騨牛の豪快焼きには朝8時から行列ができるという人気ぶり。昼過ぎには用意された3千人分の飛騨牛がなくなった。飛騨牛の肉の塊を焼くストレーションでは、スマートフォンで写真を撮る若いカップルや親子連れ、女性グループが集まった。
ステージでは名古屋の中高生で構成されるビッグバンド「フリーヒルズ・ジャズオーケストラ」によるジャズコンサートなどが開催された。このほか、地元食材のバザーや特大足湯、ふれあい移動動物園なども催され賑わった。
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