映画ロケや女子旅 小豆島観光戦略会議、関係人口増に注力/香川
香川県の小豆島観光戦略会議(有本裕幸本部長=二十四の瞳映画村)はこのほど、大阪市浪速区のホテルモントレグラスミア大阪で小豆島観光商談会2018を開いた。同協議会会長の小豆島町の松本篤町長、土庄町の三枝邦彦町長も出席、関係人口の増加につながっている映画ロケ地誘致や女子旅などの取り組みを紹介した。
同会議は小豆島の観光施設や宿泊施設など関係各社で組織され、小豆島ならではの伝統産業・歴史文化・特産・食などを情報発信することに力をいれている。3年前から首都圏、関西で商談会を開いている。
冒頭、小豆島町の松本町長は小豆島の2町で協力して移住促進や関係人口づくりに努めていると報告。「昨年は190人、これまで300人が島に移住している。何度も島に来ていただける関係人口も増加傾向にあり、2町が一体となって魅力ある地域づくりの成果が出ている」と話した。
有本本部長は「小豆島のポテンシャル」をテーマに「二十四の瞳」「八日目の蝉」、今年公開された「8年越しの花嫁」など、小豆島では題名に数字が入った映画がヒットするというジンクスを紹介。「すばらしい景観や豊富な食材はもちろん、ロケ隊を受け入れる十分な体制が小豆島にはできており、瀬戸内海を映像化する中心になっている」などと話し、小豆島観光の魅力や映画ロケ地として取り組みを伝えた。
また、多くのカメラ女子が小豆島を訪れ賑わっていることも触れ「映像を重視した観光プロモーションが功を奏している」とした。
このあと近年、島周辺で漁獲量が増えているハモを「島鱧」としてブランド化に務めていることや、島内各地で乗り捨て可能なシェアサイクリング事業、荷物を持たずに観光を楽しめる手ぶら観光サービスについても説明された。
続いて小豆島が女性にどのように支持されているか、入り込み客数など数字を示して紹介し「女子旅」の聖地である由縁を裏づけたほか、ドローンを使って撮影した小豆島の美しい景観を映像で伝えた。
商談会終了後の交流会では土庄町の三枝町長が「来年、3年に一度開かれる瀬戸内国際芸術祭では一過性のコンテンツだけに頼らず、お客様にさらなる満足と利便性を高めるよう努めたい」と語った。
小豆島観光戦略会議の役員は次の各氏。▽本部長=有本裕幸(二十四の瞳映画村専務理事)▽副本部長=上原達也(かんかけタクシー代表取締役社長)、田中明彦(土庄港観光センター支配人)▽事務局長=中村彰紀(小豆島交通代表取社長)=敬称略。
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