火の鳥シンボルに「REBORN」 松山市と日旅など5社で道後温泉本館の修理中にPR事業/愛媛
愛媛県松山市(野志克仁市長)は、道後温泉本館の保存修理を活用したPR事業「道後REBORNプロジェクト」を1月15日から始める。営業を続けながら保存修理を行う約7年間、その期間でしかできないPRを展開し国内外に本館が持つ文化的、歴史的意義を伝えていく。営業を続けながらイベントを行うのは重要文化財の公衆浴場としては初の取り組み。
事業のシンボルに、漫画家・手塚治虫の「火の鳥」のキャラクターを起用。1月15日からの第1弾として本館正面入口に「火の鳥」到来を告げる日除け幕や灯籠を設置する。本館の入浴券も「火の鳥」のデザインに一新する。2月1日からの第2弾では北面入口上に「火の鳥」のオブジェを設置しライトアップを行う。さらに第3弾では手塚プロダクション制作によるオリジナルアニメ「火の鳥“道後温泉編”」を配信する。
12月9日、道後温泉本館前で行われた制作発表会で野志市長は「2月1日から120年前の玄関だった北側から入館できるようにし、唐破風の正面も囲いをせずに景観を楽しめるようにする。足湯や休憩所などのスポットも作る。耐震工事だからといってうつむくのではなく、市民の皆さんとともに前向きに捉え乗り越えたい」。また、今プロジェクトは日本旅行やポニーキャニオンなど5社の企業での事業であるとし「日本旅行は日本で最も歴史のある会社。多くのお客様を送客してほしい」と期待した。
ポニーキャニオンの吉村隆社長は道後中学校に通っていたことを明かし「エンターテインメント企業として手塚プロダクションと組んで新たなブランド、価値を生み出していきたい」と語った。
オリジナルアニメに出演するタレントのつるの剛士さんは「火の鳥」が掲載されていた漫画雑誌の編集者が叔父だったことなどの縁を伝えた。
手塚治虫の長女で手塚プロダクション取締役の手塚るみ子さんは「これからも国内外の方々の心の癒しとなり、日本人の歴史と文化を垣間見る場所であり続けることを一道後温泉ファンとして心から願っています」とメッセージを贈った。
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