加賀市が都内で説明会 19年度は送客助成も/石川
石川県加賀市はこのほど、東京都内のホテルに旅行会社やメディアを招き、加賀温泉郷(山代温泉、山中温泉、片山津温泉)の観光説明会と、送客や情報発信に対する謝恩会を開いた。
全体説明の中で、市の担当者は「北陸新幹線開業から4年、開業効果も落ち着きつつあります。2023年の加賀温泉駅開業に向け、来訪者に満足いただける温泉地づくりを進めています」と、近況を話し、今年の観光トピックスや旅行会社を対象にした施策について説明した。
19年度のお勧めポイントとして紹介したのは(1)体験メニューの充実(2)MICE送客助成金の拡充(3)便利な乗り物・交通手段(4)好調、北前船の里資料館(5)インスタ映え、加賀ご当地グルメ―など。山中温泉で最中づくり、片山津温泉で水引きづくりは1年中できる。例年6月上旬には3温泉からホタル狩りのバスが出る。最近人気の御朱印めぐりは、加賀大聖寺山ノ下寺院群で。
旅行会社に対するMICE送客助成制度は、大会や総会、修学旅行など、幅広い団体宿泊を対象にしている。新年度については、4月1日以降、加賀市で延べ20人以上の宿泊で、1人1泊300円を1回あたり上限15万円、先着1万5千人まで助成する。
一方、二次交通は加賀温泉郷の周遊バスのほか、金沢駅や永平寺と加賀温泉郷を結ぶ直行バスを毎日運行。17年に文化庁が「北前船寄港地・船主集落」を日本遺産に認定したことで、北前船の里資料館の入館者数が18年度は145%増と人気を博しているのも旬の話題と言える。
全体説明に続いて、各温泉地の話題も。山中温泉の担当者は、首都圏からの宿泊者が全体の15・4%と加賀3温泉の平均11・4%を大きく上回っていることや、インスタグラムで、「#山中温泉」の投稿数が、箱根や熱海といった全国の有名温泉地を大幅に上回っていることなどを紹介し、送客を呼びかけていた。
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