8月22日は藤村の命日 馬籠では地歌舞伎が外国人に人気
8月22日は、作家、島崎藤村の命日。1943年に71歳で亡くなった。
小説、「夜明け前」で、名前は知っているけど、読んだことがない作家の1人。ただ、藤村が作詞した「椰子の実」は知っている。「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」で始まる、好きな歌だ。
藤村は、岐阜県中津川市の中山道馬籠に生まれ、神奈川県大磯町で亡くなった。お墓は馬籠の永昌寺と、大磯町の地福寺にあり、両寺で藤村忌の法要が営まれる。
馬籠に藤村記念館がある。「夜明け前」「嵐」などの作品原稿、遺愛品、周辺資料、明治大正時代の稀覯本コレクションなど約6千点を所蔵、一部を展示している。大人500円。記念館は生家が消失した後、地元住民によって跡地に建てられた。
馬籠座歌舞伎、ストーリーや用語、楽しみ方を英語で解説
馬籠観光案内所隣の馬籠集会所で8月24日、馬籠座歌舞伎の公演が行われる。地元住民によって演じられる地歌舞伎で、演目は白浪五人男として知られる「青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃いの場」。
観覧料は大人500円。定員は70人ほど。
公演は20時からの約30分で、開演前には、おひねりや大向こうのガイドがあり、歌舞伎が初めてでも楽しく観賞できる。料金にはおひねり代と枡のお土産が含まれる。
20時からの開演とあって、これまでの公演では、客のほとんどは宿泊客で、9割を外国人旅行者が占める。英語での事前ガイドや公演中はスクリーンでの字幕や用語の解説などを行っている。
馬籠には8軒ほどの民宿があり、100人程度が宿泊できる。周辺にゲストハウスもできた。
馬籠座地歌舞伎の公演を観光用に始めたのは4年ほど前で、夜間に上演するのは今年が初めて。夏公演はこの日が最終日で、秋公演は10月12、26日、11月9、23日に行われる。
岐阜県には地歌舞伎が多く残り、岐阜県ではウェブサイト「地歌舞伎」で、公演の日程や楽しみ方を紹介している。
大磯町は旧藤村邸を保存・公開
一方、大磯町には旧島崎藤村邸が保存・公開されている。大磯駅から徒歩5分で入場は無料。
相模湾に面する大磯海水浴場は、国内の海水浴場発祥の地とされる。
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