宮島・厳島神社の大鳥居が修繕工事ですっぽり
19/09/02
宮島・厳島神社の大鳥居の大規模修繕工事が、今年6月から始まっている。屋根の葺き替え、塗装や部分修理を予定している。
9月1日現在、鳥居全体が足場とネットで覆われている。
今年は主に調査を行い、修理方針を決める。そのため工期について、厳島神社文化課では「未定もしくは数年とご案内ください」としている。
現在の大鳥居は1875年の再建から140年以上が経過し、老朽化による損傷が進んでいた。
大鳥居は、海中の土台の上に置かれただけの構造で、主柱2本と控え柱4本の6本の柱で、自重で立っている。鳥居上部の島木と呼ばれる部分に、こぶし大の石を詰め重しとするなど、総重量は60トンに及ぶ。
過去に本殿などに大きな被害を与えた台風や地震でも、大鳥居は無事だった。
海に立つ神社本殿はここだけのもの
満潮時、海面に立つ朱色の大鳥居は宮島のシンボルでもあり、日本を代表する景観の1つとして、訪日旅行者の人気も高い。
知らずに訪れた人には残念だけど、満潮時に厳島神社全体が海の中に立つ様子の見事さは変わらない。本殿、拝殿、東回廊、西回廊など6棟は国宝、国指定重文が11棟・3基あり、見どころも多い。
このうち東回廊も2020年1月20-7月31日の予定で修復工事が行われる。
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