7県の着地型旅行売り込む 九州観光推進機構、大阪で観光素材説明会
九州観光推進機構は9月13日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で2020年度上期九州観光素材説明会・相談会を開いた。各県一押しのトピックを紹介し関西から九州来訪を呼びかけた。
同機構の緒方保宜・事業本部副本部長は「GWの九州全体の観光入込状況は好調だったが、インバウンドは国際情勢から地理的に韓国からの減少が響いている。あらためて国内市場、なかでも東京、大阪からの集客が生命線になる。来年は五輪開催で東京に注目が集まるが西に目を向けてもらえるよう取り組みを展開し、関西圏からの誘客に力を入れたい。ぜひ商品造成、送客を」と、出席した旅行会社約120人に呼びかけた。
主に旅行会社を対象にした観光キャンペーン「TRY九州2019」について説明。20年3月31日まで実施しているもので、7県の観光事業者や観光機関が着地型旅行プランをつくり、旅行会社に提供する。手配、在庫管理、精算業務などを一括管理するプラットフォームも用意し、旅行会社がエンドユーザーに販売しやすい環境を提供する。現在93件のプランが設定されている。
次に、長崎、熊本、鹿児島3県の世界遺産素材を紹介した後、九州7県からは担当者が各県の観光トピックスと「TRY九州」設定プランなどについて紹介した。
鹿児島県は「だけじゃない鹿児島」をテーマに、種子島・屋久島や大隅半島の新しい楽しみ方、霧島市で来年7−8月に開かれる霧島国際音楽祭をアピール。宮崎県は高千穂町などでの神話の旅、昭和中期の新婚旅行の聖地としての宮崎、ガーデンツーリズムを打ち出した。大分県は温泉を核に海鮮と滋味深い食の魅力、滝やアウトドアといった自然の魅力にフォーカス。熊本県は温泉や阿蘇での星空観光、銘水めぐりで夏の涼をテーマにした旅を提案した。
長崎県は伊王島の「アイランドルミナ」や佐世保での海上自衛隊関連施設ツアーなど体験素材に絞って紹介。佐賀県はQRコード集だけを配布するという斬新なPR手法と動画で三瀬高原でのサイクリングとブルーベリー狩り、玄海町でのシーカヤックや漁師めしなどをプレゼンした。福岡県はうきは市のフルーツ・スイーツめぐり、シャワークライミングなど自然体験を夏旅おすすめ素材として取り上げた。
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