冬の城崎をまるかじり—解禁直後のカニ味わう 城崎温泉観光協会の恒例行事/兵庫
兵庫県・城崎温泉から関西に冬のグルメを届ける恒例行事「冬の城崎まるかじりキャンペーン」が11月12日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で開かれた。
1995年の阪神大震災で激減した観光客を呼び戻そうと、城崎温泉観光協会が旅行会社やメディア関係者を招いて毎年行っているもので、今回で25回目の開催。松葉ガニ解禁を告げる行事として定着し、約500人が参加した。
イベントではカニ刺しやカニしゃぶ、カニ雑炊などの松葉ガニをはじめ但馬牛の鉄板焼きや出石そば、地酒などが振舞われた。目玉は城崎温泉に近い津居山漁港で水揚げされたばかりの松葉ガニの競り。旅館の若旦那が競り人を務め、参加者は市場価格より大幅に安い値段で新鮮な松葉ガニを競り落とした。
城崎温泉観光協会の高宮浩之会長(山本屋)は、城崎温泉が来年、開湯1300年を迎えることを紹介。「2020年4月から21年の3月までの1年間、城崎温泉のPRを行う。詳細な内容を決めるのはこれからなので、一緒に取り組みたいと思われる方はぜひ、観光協会にお声かけいただきたい」と呼びかけた。
また「11月23日から観光協会、旅館組合、まちづくり会社の事務所を一本化し、城崎駅前に城崎温泉観光センターを開設し、城崎にお越しになられた方々をお迎えすることになった。デジタルサイネージを使って天候やイベント、宿泊などの情報や体験プログラムの販売を行うので、ぜひご利用を」と話した。
さらに、劇作家であり演出家の平田オリザさんが学長を務める国際観光芸術専門職大学(仮称)が21年、豊岡市内に開校することも紹介。演劇、アート、観光で発展する城崎温泉を目指したいとも語った。翌22年には新しい城崎大橋が完成しボート競技の国際大会を誘致できるようになるため、ボートなど水上競技ができる温泉地としてもアピールしていく考えを披露した。
高宮会長は、城崎温泉の悲願でもあるバイパス工事の計画が進んでいることも紹介し、実現できれば温泉街のまち歩きや外湯めぐりが安心・安全に楽しめるようになると強調した。
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