コロナ:天神祭船渡御や祇園祭も中止 各地で祭事開催見送り
新型コロナウイルスの感染拡大で、各地の祭りの中止が相次いでいる。
日本三大祭りの一つ、大阪天満宮の天神祭の「船渡御」と奉納花火(7月25日)などの中心行事が中止される。船渡御は、大阪市中心部を流れる大川で約100隻の船がかねや太鼓を鳴らしながら行き交うもので、協同組合大阪府旅行業協会(OATA)が着地型旅行企画として貸切船を毎年運航していた。
同じく日本三大祭りに数えられる京都の「祇園祭」も前祭(7月17日)と後祭(7月24日)の山鉾巡行を中止する。山鉾建ては6月上旬まで様子を見て決めるが、夜間開催は一切行わない。
東北三大祭の「青森ねぶた祭」(8月2―7日)、「仙台七夕まつり」(8月5―8日)、「秋田竿燈まつり」(8月3―6日)はいずれも中止に。このうち例年250万人の人出で賑わう仙台七夕まつり実行委員会は「元来、仙台七夕まつりは願いの祭りです。今後、世界中の皆様が一日も早く心穏やかな生活を取り戻せるようご祈念申しあげます」としている。
札幌市の「よさこいソーラン祭り」(6月10―14日)、例年200万人以上の観客で賑わう「博多どんたく」(5月3、4日)も中止する。
夏の風物詩、花火大会もすでに中止を発表している。前出の天神祭の奉納花火のほか、新潟県の「長岡まつり大花火大会」(8月2―3日)、東京の「隅田川花火大会」(7月11日)は中止が決まった。全国的な知名度で旅行商品も多数組み込まれている秋田県の「大曲の花火」(8月29日)は6月末のぎりぎりまで開催可否を検討するという。
徳島県の「阿波踊り」(8月12―15日)は中止。高知県の「よさこい祭り」(8月9―12日)も中止を検討している。
9月のイベントも中止が決まった。「浅草サンバカーニバル・パレードコンテスト」(9月26日)は中止となり、収束している場合は代替イベントを行う。島根県の「松江水郷祭」(9月12日)も中止する。
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