バーチャル×リアルで島の魅力を体感 海士町島ファクトリーが「リモートトリップ」/島根
隠岐諸島のひとつ中ノ島にある島根県海士町で着地型ツアーなどを手がける島ファクトリーは、自宅で島の旅を体感できる「リモートトリップ」を実施している。オンラインによる動画と交流に、宅配で届けられた島の恵みを組み合わせた、“バーチャル×リアル”の新しい旅。新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受ける地元事業者と、自粛で外出できない旅行者双方を支援する試みだ。
同社は、海士町観光協会の子会社として設立。山畑の幸、大自然、文化、地方創生の好例として脚光を浴びる「学び」への取り組みなど離島・海士の資源を活用し、観光商品を造成している。
現在、隠岐も例外なくコロナ禍に巻き込まれ、観光業だけでなく海産物事業にも被害が出ている。そこで企画したのが「リモートトリップ」。4月の実施では、事前に宅配した地元産岩ガキを食べながら、ビデオ会議システムZoomと動画を使ってスタッフによるガイドツアーを行うというスタイルで、“自宅に居ながらにして海士町を五感で感じてもらう”ことを実現した。

海士町が誇る美観、明屋海岸
Zoomを通してガイドだけでなく島の住民や参加者同士も交流するなど、実際の旅にできるだけ近づけていることも特徴。産品の物販、地元の魅力発信、そして人とのつながりで、地元、参加者への元気と将来の需要掘り起こしにつながるという強みを具現化させている。
3回の実施で全国から62人が参加。今後も月2―3回実施する予定で、5月31日開催分では、海士町と宮城県気仙沼市を同時に旅する企画を計画している。
また、町産の野菜や海産物、牛肉などを詰め合わせた「海士のてしごとマルシェ」も5月11日から販売開始。同町のマリンポートホテル海士の宿泊客への食事に使われる町産品を自宅でも楽しんでもらう。
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