コロナ:地図で見る東京の累計感染者数 東高西低くっきり
Go To トラベルキャンペーンから除外された東京都。東京都によると7月18日の新たコロナウイルス感染者は290人。18日までの累計で感染者数は9223人、死者は326人。入院中が875人で、うち重症者は10人。宿泊療養者や自宅療養者を除き、7003人は退院した。
上の地図は、7月17日までの島しょ部を除いて都内の市町村別感染者数を人数別に色分けした。薄い色から順に感染者ゼロ人、1-10人、11-50人、51-100人、101-500人、501-1000人、1001人以上で分けている。
東高西低で区部は多く、市町村は少ない。最も西の奥多摩町、檜原村は感染者は確認されていない。黒く塗られているのは新宿区で感染者数は1377人、2番目に多い世田谷区699人のほぼ2倍ある。
2番目の地図は、東京で1日の感染者が200人を超えた7月9日から17日までの新たな感染者数を人数別に色分けした。薄い色から順に感染者ゼロ人、1-10人、11-20人、21-30人、31-50人、51-100人、101人以上で分けている。
新宿区は964人から1377人へ、413人増えている。新宿区以外で100人以上増えた区はなかった。奥多摩町、檜原村はゼロを継続、羽村市は当該期間に新たな感染者はいなかった。
県民県内宿泊支援から東京を除外したG0 To トラベルへ
5月14日に緊急事態宣言が39県で解除された以降、市民に限定した市内宿泊割引や、県民限定の県内宿泊割引制度を取材しながら、地域の観光産業への期待を聞き続けてきた。山形県が4月30日の議会で「県民県内泊まって応援キャンペーン」と、「県民県内お出かけキャンペーン」事業費3億6千万円を計上と書いたのが、最初の記事だった。
以降、市や県独自の観光産業支援策を取材した。予算規模も割引の方法も市や県によって異なっていた。担当者にどこかのやり方を参考にしたかを尋ねると、Go To までの期間の地域経済を支えるため、独自に立案したとの答えだった。
「コロナ感染に注意しながら、まずは市内で、それから県内、周辺の県へと旅行範囲を広げていきたい」という答えも聞いた。
こうした域内宿泊旅行支援プランは全国の40ほどの県に広がり、7月に入ると割引対象を周辺県まで広げる県も出てきた。
ただ、東京では新たな感染者数が増え始めていた。1日あたりの新たな感染者数は7月2日に100人を超え、7月9日には200人を超えた。
そうしたなか、Go To トラベルキャンペーンの7月22日開始が発表された。事務局選定の遅れなどで、8月中の開始も難しいと思われていたなか、キャンペーン開始の前倒しは驚きだった。
東京の感染者数が高止まりを続けると、キャンペーンへの風当たりは次第に強くなった。開始日の前倒しが逆風を呼び込んでしまったように見える。
東京の感染者が増えるなか、都民として、黒塗りになってしまった新宿区民として、こんなことを考えていた。千葉、神奈川、埼玉の県民が同意してくれればの話だが、当面、1都3県を全国から分けてはどうだろう。4都県の人口は3668万人、4都県を除いた日本の人口は8982万人。これなら経済規模も大きい。地方への感染拡大防止にもつながり、理解を得られるのではないか。
4都県なら行き先は箱根も湯河原もあるし、湘南や房総の海もある。結果は東京だけ外されてしまった。
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