世界遺産・富岡製糸場の西置繭所 10月3日から一般公開
20/08/25
世界遺産・富岡製糸場(群馬県富岡市)の「西置繭所」が10月3日、グランドオープンする。
富岡製糸場は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、2014年6月に世界遺産に登録された。同年10月には場内施設の繰糸所、東置繭所、西置繭所が国宝に指定され、このうち西置繭所については6年にわたり保存整備工事が行われ、今年5月末に完成した。7月21日からは予約制で先行公開されている。先行公開は9月22日まで。
文化財としての保存と、積極的な活用との両立を目指し、ギャラリー(資料展示室)と、ハウスインハウスの手法を用いた多目的ホールが整備された。10月3、4日の2日間、多目的ホールで記念イベントとして浪曲と演劇が行われる。
ギャラリーには富岡製糸場の創設、製糸場で働き暮らした女性たちの生活、生糸づくりの作業(製糸工程)をビジュアルに分かりやすく展示。115年間の女性従業員の作業着の変遷も見られる。
多目的ホールは壁と天井がガラスの作りで、ガラス越しに国宝建築物を望みながら、イベントが楽しめる。
西置繭所の見どころを紹介するスマートフォンアプリの音声ガイドは、メインガイドを声優の武内駿輔さんが務めている。
富岡製糸場の入場料は大人1000円、高・大学生250円、小中学生150円。ガイドツアーもある。
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