国交省の地域づくり表彰 大臣賞に「那須まちづくり」と「RENEW実行委員会」
国土交通省は10月8日、地域づくり活動の優良事例を表彰する2020年度の「地域づくり表彰」(37回目)で、「那須まちづくり」(栃木県那須町)と「RENEW実行委員会」(福井県鯖江市)の2団体に最優秀賞である国土交通大臣賞に授与すると発表した。
那須まちづくりは、今年度新設された「小さな拠点」部門での受賞。廃校となった小学校を「那須まちづくり広場」として再生し、地元野菜や加工品の販売、コミュニティカフェの運営、地元の牛乳を使ったミルクバーの製造、アート教室「楽校」を開いている。
また、屋上に太陽光発電設備を設置し、環境共生・防災にも取り組んでいる。10以上の事業会社、団体やボランティアグループと連携し事業を進めている。
RENEW実行委員会は従来からの 「地域づくり」部門での受賞。2015年から工房開放イベント「RENEW」を毎年実施している。福井県丹南エリアの地場産業に携わる企業・工房を3日間にわたり一斉開放し、工房見学やワークショップを行っている。
2018年には3万8000人が来場し、2100万円を売り上げるなど、国内最大規模の工房イベントに成長している。開始から5年でエリア内に10店舗のファクトリーショップが新設されたほか、6名が就職するなど伝統産業の継承や移住にも効果が波及している。
今年度の地域づくり表彰には全国から41件の応募があり、最優秀賞を含め全部で8事例が各賞を受賞している。
他の受賞者は次の通り。高根コミュニティラボわぁら(新潟県村上市)、アカリノワ(静岡市)、人土佐の森・救援隊/木の駅ひだか(高知県日高村)、みせるばやお(大阪府八尾市)、大歩危リバーフェスティバル実行委員会(徳島県三好市)、四海漁業協同組合(香川県小豆郡土庄町)
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