3度目の緊急事態宣言「天下分け目の最後の闘い」/大阪観光局・溝畑理事長
新型コロナウイルスに感染し入院、療養していた大阪観光局の溝畑宏理事長が4月20日に退院し、22日に記者会見を行った。闘病の経過を報告し、25日から発令された緊急事態宣言について「大阪の人の命、経済の命を守る天下分け目の最後の闘い」と話した。
溝畑理事長は4月1日に体調の異変を感じ、2日に発熱。熱が引かないため5日にPCR検査を受診、翌6日に陽性反応が出た。7日、さらに保健所から連絡があり「奇跡的なタイミング」で入院できたという。肺炎と高熱が続き「人生初めての入院。自分でもやばいと思った」。血中酸素濃度が低い状態が続き、鼻から酸素を入れるなど治療を受け、入院4日目から徐々に回復。16日にPCR検査で陰性になり、一般病棟で療養していた。
「たいへん心配をかけた」と陳謝するとともに、不眠不休で自身の快復に尽力した医療関係者に感謝する一方で「病床を守っている皆さんが限界に近づいている。このままだと間違いなく医療が崩壊する」と訴えた。感染経路は不明だという。年度末で移動や交流が多かった影響ではないかと推測し「マスクや手洗いを徹底し、3密も避けていた」とし、変異株の感染拡大は従来の対策では防ぎきれないと強調した。
さらに、25日からの3回目の緊急事態宣言について「ここで踏ん張らないといけない。一人ひとりが自覚と覚悟を持たないと医療も経済も崩壊する」とし、「正しく恐れて」ではなく「100倍恐れてください」と呼びかけていた。
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