「上高地開山祭」行われる 山の安全、コロナ収束を祈願
第52回「上高地開山祭」が4月27日、長野県松本市・上高地の河童橋たもとで開かれた。コロナ禍のなか、アルプホルンの演奏や野宴は行わずシーズン中の安全とコロナの沈静を祈願する神事のみが行われた。
快晴の上高地、気温は9度。神事は午前9時から約30分間、穂高神社の2人の神官により行われた。安全祈願式の様子はユーチューブで生配信された。
神事の後、上高地町会長で開山祭実行委員長の小林清二さんがあいさつし、「昨年、上高地はコロナによる緊急事態宣言、群発地震、豪雨、クマ騒動など、経験したことない天災に見舞われました。昨年11月の閉山から約5カ月、この日を迎えられたことに感謝しています。厳しい状況が続きますが、SDGsに対応し自然と文化を守っていきたい」と新しいシーズンに向けて決意を述べた。
また、臥雲義尚松本市長は「すばらしい天気に恵まれ、開山式が開かれたことをお祝いします。コロナの影響で例年100万人を超えていた上高地への来訪者は、昨年は40万人に落ち込みました。コロナの影響の向かい風が続いていますが、ようやくトンネルの先の光が見えてきたと感じています。政府は6、7月には高齢者にワクチン接種が行きわたる見通しだと伝えています。夏までに何とか信州でもこうした環境を整えたい。そして上高地に若い世代も家族連れにも訪れていただくことを祈りたい。力を合わせ困難を乗り越えていきましょう。ここ中部山岳国立公園は脱酸素化を進めるゼロカーボンパークの第1号に指定されました。脱炭素時代の新しいライフスタイルを発信し、世界に誇れる山岳リゾートをつくっていきたい」と抱負を述べた。
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