緊急事態宣言延長も 1日以降、都内の観光・文化施設が再開
政府は9都道府県の緊急事態宣言を6月20日まで延長した。昨年来3度目、今年に入って2度目の緊急事態宣言は東京都など4都府県を対象に4月25日から当初は5月11日までを予定に始まり、その後、5月31日まで延長され、6月20日まで再々延長された。
東京都では今回の緊急事態宣言の2回目の延長にあたり、いくつか規制の緩和を打ち出した。酒・カラオケを提供する飲食店は引き続き休業要請の対象だが、大型商業施設や映画館、博物館、動物園などは休業要請から時短要請に切り替えた。
これは緊急事態宣言が5月11日から5月31日までに延長された際の都の対応とは大きく異なる。当時は、5月12日以降に営業を再開しようとした国関連の博物館や美術館に、東京都は休業を続けるよう要請したほどだ。
今回、東京都が打ち出した緩和策を受け、上野動物園や葛西臨海水族館、浜離宮など都立の動物園、植物園、水族館、有料の公園が開園を決めた。これらは2回目の緊急事態宣言が解除された3月22日以降も閉園を続けていた。

上野動物園のゾウの赤ちゃんはどのくらい大きくなったろう(写真は昨年12月頃)
こうした東京都のメッセージをどう受け止めるかは悩ましい。この1年の知見や経験から、各自がそれぞれの行動規範に基づき、ワクチン接種までの間を凌ごうということなのだろう。
都の緩和措置を受け都立の文化施設や公園、国関連の博物館の多くが6月1日から営業を再開する。また、民間の観光施設も営業を再開する。いずれも事前予約制などで入場者数を制限する。
一方で環境省が所管する新宿御苑は6月1日以降も当面の間、閉園を続ける。
主な観光施設と営業再開日
〇6月1日 江戸東京博物館、国立東京博物館、国立科学博物館、科学技術館、根津美術館、東京スカイツリー(平日のみ)、チームラボボーダレス(お台場)、渋谷スカイ(平日のみ)、渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館
〇6月2日 国立新美術館、国立科学未来館
〇6月4日 都立庭園=浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、六義園、旧岩崎邸庭園、旧古河庭園、向島百花園、清澄庭園、殿ヶ谷戸庭園
都立動物園・水族園=恩賜上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園
都立植物園等=神代植物公園(有料区域)、夢の島熱帯植物館
6月5日 チームラボプラネッツ(豊洲)
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