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地元農業、観光業の課題解決へ「農ケーション」提案 須坂市の旅館古城荘らが実証実験/長野

21/06/11

地域の農業、観光業が抱える課題を旅館と農家がタッグで解消―。長野県須坂市の温泉旅館・古城荘とシャインマスカットを生産する岡木農園が、アグリテイメント事業のQtas Japanと連携、市の協力のもと、農業体験とワーケーションを組み合わせた「農ケーション」の実証実験を行う。都市の人材と市の農業、観光業をリモートワークも生かしてマッチング。コロナ禍で顕在化した地元産業への打撃と人手不足、都市部で働く人の生活への不安といった課題解決を図り、将来的なまちづくりへつなげていこうという考えだ。

今回は同市が抱える農業の慢性的な人材不足、地域経済の活性化、そして都市部人材のリモートワークによる働き方の多様化という3つのテーマ・課題にスポット。これらの解決に向け。行政、農業、観光業、都市部在住者を結びつけた実証実験を行う。

6月下旬―7月上旬、東京都在住の会社員が、古城荘でリモートワークに取り組みながら、岡木農園での農業体験に従事。滞在中はシェアリングサービスなどを活用して生活する。実験で各者が抱える課題解決に向けた事業モデル構築へ課題を抽出。移住、農業人口拡大、事業創出、まちづくりにつなげる構想を描く。

農ケーション

古城荘の寺島英一代表は「(コロナ禍で打撃を受けるが)その土地自体の魅力を今までとは違った切り口で見出し、訪れる方を増やすことが根本的に必要。今回の取り組みは須坂の隠れた魅力を引き出せる可能性があり、期待している。中長期滞在者向けに、共同キッチンやレンタサイクルも用意。実証実験でも使用し、同じ課題を抱える旅館ホテルの参考になる結果を報告したい」とコメントしている。

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