チームラボプラネッツに2つの庭園アート 動くランと対話せよ
21/07/02
水に入るデジタルミュージアム、東京・新豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に7月2日、2つの新エリアがオープンした。
建物を出て、太陽や月の光に照らされ、雨にも降られる2つのガーデンアートは「自然とデジタルが融合」した新しい作品として登場した。
苔の庭園とランの庭園。このうち1万3000株を超える本物のランを詰め込んだ屋内型庭園「Floating Flower Garden」では、生のランと遊べる。普通、木や花、植物は風でもない限り動かないもの。それがここでは密集したランの鉢が観覧者の動きに合わせ静かに上下に動き、道を作り居場所を空けてくれる。
ランがこちらを認識し、歓迎してくれているようでもあり、「通してくれてありがとう」とでも言いたくなる。茎から離れた花びらが、ときどき小さな音を立てて鏡張りの床に着地する。手に取れば、感触は柔らかだ。
メディア向け内覧会で、ここにはどのくらいの時間いただろう。もっといい写真が撮れそうで、暫くはカメラを構えていたけど、カメラを放り出してからの時間の方が長かった。歩いて、立ち止まって、しゃがんで、座って、見上げて、この場所から出たくなくなった。
これもデジタルアートなんだろうか。デジタル技術が、生の花と人とのこれまでにはなかった係わり方を体験させてくれる、居心地のいい場所を作ってくれた。
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