「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」、世界自然遺産登録が決定
21/07/27
ユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会は7月26日、日本が世界自然遺産登録を目指していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録を正式決定した。
ユネスコの諮問機関「国際自然保護連合」が5月、同地域について生物多様性に関する顕著な普遍的価値が認められると判断、登録が適当と勧告。それを受けて世界遺産委員会が登録を承認した。
同エリアは琉球列島の一部、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄島北部と西表島の4つの地域から構成。奄美大島のアマミノクロウサギ、沖縄島北部のヤンバルクイナ、西表島のイリオモテヤマネコなど、国際自然保護連合のレッドリストにある絶滅危惧種95種が生息し、このうち75種は固有種に分類されている。世界遺産登録でさらなる保全対策や生物多様性に焦点を当てたエコツーリズムの推進が期待される。
世界自然遺産は国内では屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県、秋田県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)に次いで5カ所目。
なお、7月27日には北海道と青森県、岩手県、秋田県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」についての世界文化遺産への登録も審議される。
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