淡路島の地産地消で豊かな暮らしを体験 パソナ農援隊、農家レストラン「陽・燦燦」開業/兵庫
農業分野での人材育成事業などを展開するパソナ農援隊(田中康輔社長)は10月31日、兵庫県淡路市野島に農家レストラン「陽・燦燦(はる・さんさん)」をオープン。レストラン周辺の畑で自社栽培した採れたて野菜をはじめ、金猪豚(ゴールデン・ボア・ポーク)や米粉といった淡路島産食材などゴロゴロ野菜のシチューをメーンとした地産地消の料理を提供する。
陽・燦燦の設計は、ブリツカー賞を受賞した建築家の坂茂さんが監修。日本の古来の茅を用いた屋根、再生紙による紙管(しかん)を柱の建築材として利用するなど再生可能な材料を最大限生かした。屋内100席、テラス席40席からなる。その日の朝に収穫した新鮮な地元野菜を販売するマルシェも併設する。

紙管の柱が並ぶレストラン
提供する料理は、発酵醸造料理人の伏木暢顕さんと“世界の料理人1千人”に選ばれた奥田政行さんが監修した。
今後は、レストランで使用する食材を自社農園で収穫してもらう「収穫体験」、屋根づくりに参加できる「茅葺体験」などのワークショップを実施。利用客と一緒にレストランをつくる過程を通して、自然と共存する“豊かな暮らし体験”の場としていく。
オープン前日の10月30日には関係者を招き内覧会を実施。淡路島の太鼓集団「鼓淡」の演奏で始まった式典では、パソナグループの南部靖之代表があいさつした。
南部代表は「13年前の2008年、パソナの社員が野島で農業を始めたことが、淡路島での事業のスタートになります。その地で今日、オープン式典を開くことができたのはうれしい限りです。今回オープンした農家レストランを軸に世界中から文化人、経済人、政治家の人たちにお越しいただき、健康な身体づくりの場としていくことをお誓いしたい」。
坂さんは「レストランの屋根は茅葺になっていて、今後もメンテを続けながら営業していく循環型のプロジェクトです。皆さんの協力ができないとできないプロジェクトなので協力をお願いしたい」と呼びかけた。

10月30日の式典
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