妖怪でまちを盛り上げる 堺市、初のイベントで行列も/大阪
21/12/16
大阪府堺市の開口(あぐち)神社と隣接する山之口商店街で12月4、5日の2日間「沙界(さかい)妖怪芸術祭」が開かれた。妖怪の隠れた名所としての堺を知ってもらおうと市民団体が初めて企画した。
妖怪芸術祭は、江戸時代に書かれた堺の怪談本の絵本読み聞かせや、古典怪談の落語と講談、琵琶演奏などの妖怪パフォーマンス、お面づくりや切り絵など妖怪をテーマにしたワークショップなどが行われた。
特に注目を集めたのが、全国から集まった妖怪に扮した人たちによる妖怪行列。開口神社境内から山之口商店街を練り歩いた。なかでも妖怪伝説が数多く残る徳島県三好市の山城町からは一ツ目入道やエンコ(河童)、歩危の山じち、青木藤太郎(狸)ら6体の妖怪が参加、存在感を示した。
また、会場となった開口神社は巨大な龍が天空に昇ったという「金龍井」や三村坊という天狗の話、悪霊に憑かれた亀嶋七郎話など妖怪伝説が数多く残る神社として知られている。
主催した団体の一つ、妖精妖怪アートサロン・イルミタイ主宰の濱田さちさんは「あまり知られていない堺と妖怪の関りについて、少しでも知ってもらえるきっかけになったと思います」と話していた。
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