アユ解禁の多摩川 遡上数は昨年の7倍強に、台風19号からようやく回復
22/06/02
東京都は6月1日、今年の春に多摩川を遡上したアユが昨年春の32万尾を大幅に上回る7倍強の250万尾と推計されると発表した。
多摩川のアユの遡上は2019年10月の台風19号の影響で、2019年の333万尾から2020年は1割程度の37万尾、2021年は32万尾と2年連続で激減していた。台風から3年が経過し、遡上数は回復の兆しを見せている。
東京都ではアユを重要な水産資源として、1983年から多摩川下流部で遡上調査を行っている。今年は3月8-5月31日まで、多摩川河口から約11キロの丸子橋近くに定置網を設置して調査を行った。
アユは寿命が1年の年魚で、多摩川では主に河口から15-25キロ区間で秋に産卵、ふ化すると海に下り東京湾で冬を過ごした後、春に多摩川を遡上する。
調査開始以降、多摩川のアユの遡上数が最も多かったのは2012年で、1200万尾と推計されている。
多摩川では中下流域で6月1日にアユ釣りの解禁日を迎えた。上流の秋川は6月4日、奥多摩は6月18が解禁日となり、本格的なアユ釣りシーズンを迎える。
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