「風土ファースト観光」を確立する/島根県・雲南地域でキックオフ・ワークセッション
日本古来の「たたら製鉄」で知られる島根県東部の雲南地域で、持続可能な新しいツーリズムを構築しようとキックオフ・ワークセッションが開かれる。観光庁が支援する看板商品創出事業の一環で、ウィズコロナ期を見据えて観光で稼げる地域を実現する試みだ。現在参加者を募集している。
キックオフ・ワークセッションは、雲南エリアの地域づくりプラットフォームとして発足した株式会社タビカラ(サミーナ・グナワラデナ社長)の主催。キックオフでは、サミーナ社長自らがコロナ渦の中、観光客のニーズがどう変わり、それに対して地方の観光がどう変わるべきか、何をすべきかを考える場として会議をリードする。7月26日14時スタートの雲南市の天野館(別館)を皮切りに、7月29日16時から奥出雲町の金吉屋(レンタルスペース)、8月2日16時から飯南町の里山研究室(ゴメタカフェ)でそれぞれ1時間半行う。
ワークセッションは、たたら製鉄にひもづく地域ならではの暮らしの知恵を体験できるコンテンツを発掘するともに体験観光アトラクション化を学ぶ。講師は、旅行会社やクルーズ会社に勤務経験を持つマックフェル萌野さん。3回シリーズで行い、タリフを作成し今回発見した「体験観光」を発表する。ワークセッションはオンラインでの参加も可能だ。
サミーラさんは「地域に暮らしてきた先人たちの知恵によって育まれた風土を守り、次世代に繋げるためには、地域が主体となって自然、文化、歴史、産業、人材など、地域のあらゆる資源を活かすことによって交流を振興・促進する必要があります。風土を守り、その暮らしを続けることに意義を感じる仲間が集い、活気にあふれるまち、繁盛するまちをつくる『風土ファースト観光』を構築したい」とし、暮らしを高付加価値の観光にするきっかけをつくりたいという。
申し込み、問い合わせはメール(contact.us@tavikala.com)で。
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