静岡・富士山観光交流ビューロー 「富士川・身延道ロマンルート」を開設
静岡県の富士市や富士宮市など富士山周辺の市町村で構成する富士山観光交流ビューローは、富士市から山梨県身延(みのぶ)町を富士川沿いに結ぶ国道52号線沿いを「富士川・身延道ロマンルート」と名付けレンタルEバイクや電車で巡ってもらおうと、11月5日、起点の1つとなる道の駅「富士川楽座」(富士市)でオープニングセレモニーを開いた。

富士川楽座から望む富士川と富士山
現在の静岡市から富士市、身延町などを経由して甲府市までを結ぶ「みのぶ道」は、日蓮宗総本山久遠寺僧侶の修行や信者の参詣道、また、戦国時代には武田氏の軍用路として利用されるなど歴史的な街道で、一部が文化庁の「歴史の道百選」に選定されている。
富士山観光交流ビューローでは、「富士川・身延道ロマンルート」の開設にあたって、富士市内の霊蹟本山実相寺から久遠寺まで、日蓮ゆかりの名刹などを巡る周遊モデルルートを設定し、御朱印帳の販売を始めている。
一方、日本三大急流の1つ富士川は江戸時代から近代まで駿河の国(静岡県)と甲斐の国(山梨県)を舟運で結ぶ主要な交通路として利用され、今も水の勢いを減らす治水施設である「出し」や「聖牛」など歴史的工作物を見ることができる。
オープニングセレモニーでは富士川楽座で貸し出すレンタルEバイクで身延町までの約40キロを走るガイド付きサイクリングツアーの出発式も行われた。参加者は途中、道の駅や久遠寺に立ち寄りながら、約4時間をかけ身延駅に到着した。
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