SDGs観光をアピール 阪南市、「グリーン&ブルーカーボン」挑戦をアピール/大阪
「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選ばれている大阪府阪南市のチャレンジをアピールするフォーラムが大阪市内で11月7日に行われた。一般社団法人阪南市観光協会が主催し、観光庁の看板商品創出事業に採択されたSDGs観光の取り組みも紹介された。
フォーラムでは、阪南市の水野謙二市長が「海と山が出会うまち」としてプレゼンテーション。伊藤園とコラボし茶畑を増やす「グリーンカーボン」、遠浅の砂地の海岸を活用したアマモ場の拡大に取り組む「ブルーカーボン」などカーボンオフセットのまちづくりについて話した。
市内の西鳥取漁協と大阪で初めて牡蠣の養殖に取り組む漁師鮮度の岩井克巳社長は「魚庭(なにわ)の海プロジェクト」を紹介。牡蠣の養殖を通じて地域のプラットフォーム構築を目指し、牡蠣小屋を子どもたちの居場所として開放しているなど「漁福連携を推進している」とした。
岩井社長は「海は怖い危ないから、海は楽しい学びの場としていく」と話し、牡蠣やワカメをテーマにした体験コンテンツと海洋教育を看板商品としていくことを示唆した。
プラスチックによる海洋汚染の対策に取り組むサラヤの更家悠介社長も加わったパネルディスカッションで、2025年大阪・関西万博に出展するブルーオーシャン・パビリオンなどが話題に。更家社長は「海藻1トンから102キロのCO2が吸収できる。アマモでアカデミックな活動をしている阪南市はかなり進んでいる」とし、万博開催時には阪南市と一体となって国内外にアピールしようと呼びかけた。
水野市長は「昭和30年代から移住してきた人たちが終の棲家にすると腹を据えている。そのためには海、山を守らないとあかんという気運が高まってきた。万博のテーマが体現されているまちとして、プレーヤーの市民をまとめコーディネートすることが行政の仕事だと思っている」。
このあと、会場の村川学園・大阪調理製菓専門学校の学生がつくった「SDGs阪南茶漬け」の試食会も行われた。同校では阪南市と連携しオイスターソース、ブイヤベースなども開発。COベネフィットとして商品づくりに寄与しているという。
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